広告運用担当者が感じる3つの「辛さ」なぜ激務なのかを構造から理解する。

転職中のwebマーケターのティーです。

僕の周りでは、web広告運用担当者への転身するチャンスをうかがいながらも「実はめちゃくちゃ激務なのでは」と足踏みしている方も何名かいました。

誰もが未知の領域には「恐怖」「不安」という感情が生まれるものですが、今回はそういった感情をお持ちの読者の方にお役に立てるように、疑問や不安を解消していければと思います。

こんな読者にオススメ

– web広告運用という仕事に興味がある
– web広告って激務だけど実際どうなの?と心配されている方
– 転職する前に知っておいたほうがいいことを確認したい方
-そもそも、広告代理店の仕組みについて知りたい方

Web広告担当者の辛い3つのこと

  1. 無数の指標を確認しなければいけない。
  2. 多様なタスクに埋もれがち
  3. 事業部からのプレッシャー

1. とにかく確認すべき指標が多い

web広告運用は確認しなければいけない指標が多くあります。これはweb広告運用に限らず、webマーケティング全体でいえることです。

広告運用担当者は広告を運用し、顧客に商品を購入してもらい、売上に貢献するという役割があります。顧客が広告を見てから購入に至るまでには多くのプロセスがあり、それぞれの成果を確認しなければいけません。

-広告を出稿して、どれくらいの人に見られているのか
-広告を見てから、どれくらいの人が広告をクリックしているのか
-ランディングページ(商品紹介ページなど)に訪れた顧客は実際に商品を購入しているのか

このようにプロセスを細かく分析していく際に多くの指標と向き合うことになります。

その業界に長くいる方は、webマーケティング用語を織り交ぜて会話をしていますが、初心者からすれば、「この人たちは本当に日本語を話しているのか?」と震えることもしばしばあります。

そのため、未経験などから転職する場合、最初は学習することが多いということを覚悟して転職したほうがいいかもしれません。

2. 膨大なタスクに埋もれがち

これは企業によって変わるかもしれませんが、細かく分業されていない限り、広告運用の仕事は多岐に渡ります。

先ほど「確認すべき指標は無数にある。」と書きましたが、まずは分析業務から始まり、そのあとに改善策を考えていきます。

この分析業務だけでも時間がかかります。数字を見ながら、どの部分で問題が起きているのかを特定する必要があります。また問題を特定するだけではこの仕事は終わらず、実際に次にどのようなアクションを取るべきかも考えていく必要があります。

「数字見たところ、これが問題なんですよね〜」とだけ言われても、「あ、そうですか。で、何をすればいいんですか??」となりますよね。

問題を特定することは重要ですが、具体的にどのようなアクションを起こせば改善されるのかも定義していきます。

-ターゲティングが悪いのか
-クリエイティブを変更するのか
-訴求ポイントを変更するのか
-ランディングページを変更するのか

またふわっとしたものではなく、より具体的な提案が必要です。

例えば「ランディングページを変えたほうがいいです」なんてことは誰もで言えるので、「ランディングページのXXXの部分が悪くて、理由はXXXで、このXXXXXの位置を変えたり、XXXの文章を変えたほうがいいと思う」くらいまで提案できたほうがいいと思います。

数字を見て、「パフォーマンス悪いですね〜」なんて誰でも言えることなので、より良い結果を出すためには上記のような提案が必要となり、そのためのリサーチ、分析、改善案の提案など業務量が増えていきます。

3. 事業部からのプレッシャー

「月々XXXX円かけてるんだから、結果出してよね。むしろ出してもらわないと困るんだけど」と事業部長、またはクライアント先からプレッシャーを感じることもしばしばあります。

私もゴリゴリ営業会社で広告運用をしていたので、常に事業部長からのプレッシャーにさらされていました。結果が出てないときはオフィスに行くのが嫌でした。笑

また営業やクライアントが必死に稼いだお金を使うこと自体ためらいを感じますが、その上で成果が出ないとなると地獄です。成果が出なくても自分の給料は毎月出ている居心地の悪さはギネス級ですね。

ただ成果が出始めると、「お、やるねぇ。」と評価されやすい仕事でもあります。その時だけは社内を闊歩(かっぽ)することが許される瞬間でもあります。

web広告運用への転職は未経験でも可能か。

結論、未経験者の転職も可能です。

僕も現在転職中で、今は幅広く会社を見ていますが、web広告代理店の未経験募集が本当に多いです。

特にベンチャー企業は未経験者も募集している傾向があります。「ベンチャーだからノウハウないんじゃないの?」と思われがちですが、そのベンチャー企業の創業者も、元大手広告代理店から独立して会社を作っている場合もあるので、一概にベンチャーだからノウハウがないとはいえません。

ただベンチャー企業は制度が整っていなかったりもするので、ある程度カオスを楽しめる人が向いているかもしれませんね。

web広告代理店に転職する前に「代理店」の構造を知る。

インハウスマーケターは別の話になりますが、いろんな説明会に参加していると、web広告代理店といっても様々なタイプがあると感じてます。例えば、「1人で多くのクライアントを持ってしまい、ブラックな働き方になりそうだな。」という広告代理店もあれば、「一社のクライアントに対してじっくり向き合う」という広告代理店も見かけます。

どういう働き方をしたいかは個人の好みにもよりますが、広告代理店の事業モデルを理解し、求められる働き方を推測しておくと入社後のギャップがなくなると思います。

図解とともにに見ていきましょう。

例えばクライアントが1000万円で広告運用を任せたいという案件があったとします。

広告代理店は主に、広告運用手数料で儲けています。クライアントからいただく広告予算のうち、20%ほどが手数料となります。1000万円の予算があれば200万円がその広告代理店の「儲け」になります。

この儲けから社員の給料や土地代などの販管費が支払われているわけですね。そのため、効率的に儲けを生み出すために、「予算は500万円からお受けします。」と設定している企業もあれば、「予算の下限は決めていません。」という企業もあります。

「他の企業が断っている少ない予算のクライアントもサポートします。」と聞くと、「価値貢献している素晴らしい企業だ。」と思いがちですが、下限を決めずに、予算の少ないクライアントを持つことはどういうことなのでしょうか。

100万円を受注しても、運用手数料はわずかしか残りません。つまり自分の給料以上を稼ぐためには複数のクライアントを持つ必要が生まれます。

ここからは想像の通り。複数のクライアントを同時に対応しなければいけないため、構造上の問題でハードワークになりがちです。

これを「いろんな企業の案件に携われるのは成長するいい機会だ。」と捉えるのか、「いや…ハードワークになりすぎるのはちょっと…」と捉えるのかはみなさん次第です。

もちろん、予算の下限を決めている企業でもハードワークである企業も多いですが、最終的には自分の効率性が働き方を左右してくるでしょう。

ただこの話は広告代理店に限らず、人材業界の代理店などでも同じことがいえます。こうした構造的な問題から、広告代理店や人材業界はハードワークだという印象が生まれる背景ですね。

まとめ

広告運用担当者といっても、インハウスマーケティングや支援会社など、働く会社のタイプも変わりますし、また支援会社の中でもクライアントの予算の下限などで働き方が変わってくることも事実です。

そのため、自分自身がどのような働き方が向いているのかを見極めていくことも重要になります。また説明会などでは「圧倒的成長!!!」という言葉を使う企業も多く、「成長」だけを動機に会社に入社するのも少々リスクである気もします。

自分の中での「これだけは嫌」「ここは妥協できる」などの軸を持って転職活動に取り組むといい結果が見えてきそうですね!